謹んで新年のお慶びを申し上げます。
1.昨年は日本政治は漂流を続け、残念ながら政治不信と経済不振を助長しているような状況です。
そのような中で昨年末、閣議決定された本年度の税制改正大綱は企業の成長を促し、雇用や投資を増やすため、法人税の実効税率を5%引き下げ、従業員を増やした企業を減税する「雇用促進税制」も創設されました。
一方、「格差是正」の観点から個人向けの所得税や相続税は高所得者を中心に約5,500億円の増税策を打ち出し、民主党の公約固執の矛先は、実質上、増税という形で実現しようとしています。
税制改正大綱は多種の税目にまたがっており、その詳細について判明次第、税務・会計の専門家集団として検証し、クライアントはじめ皆様に迅速に的確なるアドバイスを行いたいと思っております。
今年こそ、政治と経済への信頼回復により、社会の活性化を期待したいものです。
2.弊事務所は昨年、事務所開設35周年を機として、税理士法人高野総合会計事務所として再スタートしました。
冒頭に述べた政治の漂流と合いまって、世界経済の波の中で大きく揺れる日本経済と企業は力強い回復が望まれますが、本年はグループ税制、国際会計基準（IFRS）の導入や連結納税、企業再編と組織再編、公益法人制度移行コンサルティング、事業承継、M＆A等の動きが活発化して来ると思われ、これら特殊業務等を支援するため、弊事務所が永年培って来たノウハウを活かし、50名の公認会計士・税理士等のコンサルタントのチームワークにより皆様の御繁栄に少しでも貢献したいと念願しております。
皆様にとって本年も良い年となりますよう祈念しております。
高野総合会計事務所
総括代表社員 高野角司
