「包括利益の表示に関する会計基準」の公表
「包括利益の表示に関する会計基準」の公表
平成22年6月30日、企業会計基準委員会(ASBJ)から「包括利益の表示に関する会計期基準」が公表され、「当期純利益」以外の利益指標として「包括利益」が導入されることになりました(表示例は、2方式の選択、下表参照)。これにより、従来、貸借対照表上で増減を認識していた有価証券の含み損益等は、包括利益を構成することとなり、見方によっては単年度の損益が有価証券等の時価等により左右されるともいえます。
* ◆平成23年3月31日以後終了する連結会計年度の年度末に係る連結財務諸表から適用(平成22年9月30日以後終了する連結会計年度の年度末に係る連結財務諸表から早期適用可)されます。
* ◆個別財務諸表への適用は認められていません。個別財務諸表への適用の可否は、ASBJが1年後を目途に判断することになりました。
* ◆包括利益の表示を非上場会社の個別財務諸表に強制適用することに対しては、公開草案の段階で否定的なコメントが多数寄せられました。そのため、本会計基準外での対応の可能性(非上場会社の個別財務諸表への不適用等)について、ASBJを含んだ関係者間で検討中です。動向が分かり次第、TSK ニュース等でお知らせします。
【Column】
税理士法人化を機に、今月号よりTSKニュースをリニューアルしました。より一層クライアントの皆様のニーズに合致したタイムリーな情報を提供させていただくために、事務所内部のTSKニュース作成体制を強化し、ご提供する情報の充実に努めてまいります。
法人化したことで改めて弊事務所の特色・位置付けを見直すいい機会となりました。銀座で35年間の実績とノウハウ、税務・会計等横断的なトータルサービスのご提供、充実した外部ネットワーク(他の専門家等)の存在、中規模事務所としてのフットワークの良さ、独立系事務所として利害関係上の制約が少ない点などの強みを生かして、サービス全体の底上げを図りたいと思います。(Ko)
【TSK Information】
* ◆税理士法人化記念セミナー&パーティー
日時:平成22年10月6日(水)
場所:帝国ホテル(今回は星野仙一氏による講演も予定しております。)
8月上旬に、ご案内状の発送を予定しております。
万が一、案内状が未着の際は誠に恐れ入りますが、再送付させて頂きますので、ご一報頂けます様お願い申し上げます。
皆様のご参加、心よりお待ち申し上げております。
* ◆法人化に伴い、事務所パンフレットが新しくなりました。
* ◆近日中にHPについてもリニューアルする予定です!