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TSKニュース&トピックス

令和4年3月第3号

クラウド会計導入によるバックオフィスの効率化で「経営力の強化」

FAS部門 寺田 涼音

今回のTSKニュースでは、急速な広がりを見せているクラウド型会計ソフト(以下、クラウド会計)について、バックオフィスの業務効率化を中心とした導入メリットと導入後の経営力強化に向けた発展的な活用法をご紹介します。

■バックオフィスの業務効率化を中心としたクラウド会計導入のメリット

クラウド会計導入のメリットのうち、経営者の目線から代表的なメリットをご紹介致します。

① 柔軟で働きやすい職場環境作り
 定型的な仕訳は自動的に作成されるため、簿記の知識がないユーザーでも直感的に入力することが可能となり、作業時間の短縮や経理担当者の採用・人事の選択肢の広がりが期待できます。
② 会計以外も含めた一元管理が可能に
 クラウド会計だけでなく、給与計算・勤怠管理・請求書発行を含む債権管理といった様々なバックオフィス業務と連携できるため、管理業務全般の効率化に繋がります。
③ 財務情報の可視化・迅速な経営判断が可能に
 預金連動によるリアルタイムなデータ作成等、財務情報のスピーディーな可視化に加え、資金繰り表の作成機能等、将来予測に関する便利な機能も充実しています。更に離れた場所にいる複数のユーザーが同時に情報を共有することが可能となり、意思疎通がスムーズになります。
④ 顧問税理士に相談しやすい環境で適切な会計処理が可能
 税理士と会計データを共有することができるため、リアルタイムでより良いサポートを受けることが可能になります。

■導入後の経営力強化に向けた発展的な活用方法

上記で挙げたメリットを中心に導入後の発展的な活用方法をご紹介します。

① 全社的な業務フローの改善による生産性の向上
 経理業務の効率化は、営業管理や生産管理等の経理業務以外の業務工程における間接業務の見直しにも良い機会となります。間接業務負担の軽減、重複業務の削減といった業務フロー全般の改善・再構築を行う事で、コア業務の生産性向上や円滑な管理業務の遂行が実現できれば、組織力の強化に繋がります。
② 経営目標の可視化
 過去の財務実績データを将来予測のシミュレーションに簡単に利用できるため、予算の作成や経営目標の設定・中長期的な経営計画策定にも取り組みやすくなります。
 可視化された経営目標に対して、PDCAサイクルを実行することで、組織の成長が期待できます。

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クラウド会計の導入は、単なる作業者ベースでの業務時間の短縮や経理業務の簡素化だけではなく、長期的な経営力の強化となるメリットが多くあります。弊事務所ではクラウド会計導入及びその後の会計関連の業務改善支援や計画策定支援等の実績が多数ありますので、皆様方の経営力強化に向けたご相談等お気軽にお問合せ下さい。

執筆者紹介

FAS部門 寺田 涼音

建設業で経理業務に従事した後、髙野総合会計事務所に入所。現在は中小企業の事業再生業務やM&Aなどのデューデリジェンス業務に従事しています。