令和４年９月第３号
社会保険の適用範囲拡大について
FAS部門所属 前田 俊 マネージャー 公認会計士
「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」の施行に伴い、令和4年10月より社会保険の適用範囲が拡大されます。今回は①短時間労働者に対する適用拡大、②士業に対する適用拡大についてご紹介します。
① 短時間労働者に対する適用拡大
従来より特定適用事業所で働くパート・アルバイト等の短時間労働者が一定の要件を満たすと健康保険・厚生年金保険の被保険者となります。今回の改正で、特定適用事業所の要件、短期労働者の適用要件が変更になります。
②士業の適用拡大
適用範囲
令和4年10月より、法律・会計に係る業務を行う12の士業が強制適用の対象範囲に追加されます。
加入要件・手続
加入にあたっては、事実発生から5日以内に、「新規適用届」及び「被保険者資格取得届」を提出する必要があります。すなわち、令和4年10月1日時点で適用事業所に該当する場合は、令和4年10月6日までに提出する必要があります。
なお、令和4年10月1日以前に任意適用申請により適用事業所となっている事業所は、本改正に伴う手続き等は不要です。
今回の改正に関しての会計処理等でお困りの方はお気軽にご相談ください。
執筆者紹介
前田 俊 マネージャー（公認会計士）
監査法人で製造業、サービス業、社会福祉法人等の監査業務に従事した後、髙野総合会計事務所に入所。現在は、FAS部門にて企業再生、M&A等のデューデリジェンス業務等に従事。
