2023年度IT導入補助金の概要
FAS部門 達川 圭吾
2.デジタル化基盤導入類型
IT導入補助金には、通常枠・セキュリティ対策推進枠・デジタル化基盤導入類型・複数社連携IT導入類型の4つの枠があります。このうち、デジタル化基盤導入類型は補助率・採択率が非常に高く、補助率は2/3~3/4、2022年には年間申請数の80%以上が採択されています。
※ITツール導入に附随するPCやタブレット、スキャナーや複合機といったハードウェアの購入費も補助の対象(1/2補助、補助上限額10万円)となります(ハードウェア単体の申請は不可)。
3.2022年からの変更点(デジタル化基盤導入類型)
補助額の下限が撤廃
制度の大枠に変化はありませんが、昨年は補助額5万円以上であった下限が撤廃されたことで、例えば、個人事業主の方が、2年間の利用料が5万円以下の安価な会計ソフトを導入するといったケースでも2023年から補助対象となり、より申請しやすい制度になっているといえます。迫るインボイスへの対応の他、生産性向上・業務改善の一助となるITの導入について、今回の2023年IT導入補助金をご活用されてみてはいかがでしょうか。
執筆者紹介
FAS部門 達川 圭吾
保険会社を経て、税理士法人髙野総合会計事務所へ入所。現在はFAS部門に所属し、事業再生業務、М&Aのデューデリジェンス業務に従事しています。