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ゼロゼロ融資の現状と保証制度

FAS部門 渡辺 隆基

ゼロゼロ融資とは、新型コロナウイルスによる影響で売上が減少した企業を支援するために政府系金融機関と民間の金融機関により行われた融資です。利子は公的機関が3年間負担し、信用保証協会付きで担保がいらないことから利子・担保がゼロの「ゼロゼロ融資」と言われております。今回は、ゼロゼロ融資の現状と保証制度についてご紹介いたします。

1.ゼロゼロ融資の現状

ゼロゼロ融資は2020年3月から2022年9月までにおいて融資総額が42兆円にまで上っております。しかし、帝国データバンクによるとコロナ融資後倒産は近年で増加傾向にあり、倒産件数は2021年度の167件に対し2022年度は384件と約2.3倍に増えており、収益力が戻らずにコロナ融資の返済負担が重荷となって倒産する企業が増えていると思料されます。さらに、20237月から20244月にかけて返済猶予期間が終了し、民間金融機関から借り入れたコロナ融資の返済開始がピークとなることから、返済に向けた対策を立てていく必要がございます。

2.保証制度

中小企業庁はコロナ融資の返済が困難な企業に対し、下記のような保証制度を設けております。

➀コロナ借換保証制度

一定の条件を満たした中小企業者が借入金の返済負担軽減のみならず、新たな資金需要にも対応できる借換制度です。1020.jpg

②経営改善サポート保証制度(コロナ対応)

認定支援機関や中小企業活性化協議会等の支援により作成した経営改善・再生計画に基づき、中小企業が必要な資金を保証付融資で支援し、経営改善・事業再生の取組を後押しする制度です。

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弊事務所は様々な金融支援手法、幅広い業種での再生支援実績を有しています。また、認定支援機関にも登録しており、上記のような支援業務も承っております。今後の業績改善や借入金の返済にお困りの際には、お気軽にご相談ください。

執筆者紹介

FAS部門 渡辺 隆基

地方銀行での法人・個人に対する融資業務を経て髙野総合会計事務所に入所。現在は中小企業の事業再生業務やM&Aなどのデューデリジェンス業務に従事しています。